DC2とDB8、2基のエンジンブロー

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2006年には管理人のDC2 TYPE-RとtoshiのDB8 Si-VTECが
相次いでブローしました・・。

〈サーキットで・・〉

「なんだかパワーがでてない」
そう思いながらもストレートを過ぎ、1コーナーが迫ってきて、
フルブレーキング。そして立ち上がりながら、
後ろから追いかけてきていた1台のシルバーのインテグラをミラーで確認
・・見えない・・け、煙!
誰?え、私?!

これがエンジンブローか・・。

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一応動きますので、自走して帰ってきました。
煙まき散らしながらですけど。
後続車はえらい迷惑です。勘弁してね。
ちなみに加速すると、この5倍は煙はき出します。

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オイルを燃やしているので、50kmごとにオイル量を確認し、
持っていたオイルを補充してやります。
旭川に着くまでに結局4リッター使い果たしちゃいました。
やっとの思いで家へ着いて、リアを見てみると・・
燃焼しきれず吹き出しているオイルでバンパーはべろべろ。

〈エンジン降ろし、原因究明〉

これが降ろしたエンジン。哀れな姿です。
サーキットでいつも通り走行していて突然ブロー。
3番ピストンに見事に穴が空いています。
他の気筒も、ピストンの頭を手でぐいぐい揺らすと「カタカタ」と動いてしまいます。本来密着しているピストンが動いてしまうのは、どうやらブロー後、高熱でブロック全体が歪んでしまったようです。こうなるともう修理不能とのこと・・。
不均等な爆発のため、当然滑らかにエンジンが回らずクランクシャフトにも大きな負担がかかっているため、クランクシャフトも曲がっているそうです。

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ブローの原因としては「燃料の薄すぎ」「油温/水温の上昇」など考えられますが、管理人の場合「前兆がなかった」「油温は正常だった」という状況から察すると、燃料を噴射するインジェクターが何らかの原因で詰まり、シリンダー内に正常に燃料が噴射されず(あるいはまったく噴射されず)ブロー、ということではないか、と推測されます。

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〈翌月、今度はtoshiが・・〉

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こっちがtoshiのDB8。
管理人のブローを他人事だと思っていたら、管理人のひと月後にはtoshiの愛車がこんな悲惨な姿に・・。

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ピストンヘッドは使い終わったアルミ箔のようにぐちゃくちゃ。シリンダーヘッドにはあらぬ方向を向いてバルブが。他のピストン/シリンダーも、バルブの破片で傷だらけです。

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〈原因究明〉

toshiの話によると、金属疲労によるバルブの破損ではないかなー、と。ま、再起不能なのは確かです(笑)。
toshiの場合は、かすかな前兆があったそうです。エンジン音が滑らかでなかったとか。これも「今思えば・・」というところなのでしょうけどね。

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平成8年車・走行13万kmの管理人のDC2R、
平成7年車・走行9万kmのtoshiのDB8。
なぜ同じタイミングだったのか・・。
走行距離や年数ではなく、「サーキット走行頻度」なのでしょうね。2人ともほぼ同じくらいサーキットに行っています(しかも同じくらい熱くなります/笑)。管理人は7万km走行時に一度ヘッドをOHしていますが、十勝3耐に2度使用していますし、その分で帳消しだった、ってとこでしょうか。