Si-VTECをTYPE-Rパーツで復活【番外】

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私の車じゃないので、本来このコーナーじゃないけど、あまりにも面白いので(笑)掲載します。

こちらにある通り−2基のエンジンブロー−管理人のエンジンブロー直後、toshiのINTEGRA Si-VTEC(丸目DB-8)もエンジンブロー。しかし、なにやら復活に向けて悪だくみをしていたようで・・転んでもただでは起きないとはこのことか?!toshi流オーバーホールです。

〈はじめに〉

先にtoshiのエンジンブローですが、バルブスプリングを押さえ付けている「皿」(ゴツいワッシャーのようなもの)が1コ、金属疲労で割れたことが原因のようです。

〈プラン〉

今回の復活メニューは、まずベースエンジンは同じB18Cの中古を使う。なんたってB18C-Rの半分の価格。それに後述するプランもあるため、それで充分なようです。写真はその中古エンジンです。

そのプランですが、ヘッド回りはオーバーホール・ポート研磨・面研、シリンダーもキレイにし、戸田のタイミングベルト、同じく戸田のバルブスプリング(これは今回必須!)、無限のガスケット、そしてTYPE-Rピストンとカムシャフト!ちなみにカムは、ブローした管理人のエンジンで生き残っていた数少ないパーツ、こいつを廃品利用します。さて、とにかくまずは全部ばらして・・

〈ヘッド〉

中古エンジンですから当然使用感があります。写真のようにヘッドは真っ黒に煤けています。それを仕事の合間(ってことにしておく)にtoshiはしこしこ磨き、ぴっかぴかに!さすが自分の車は気合いが違います(笑)。

〈吸排気ポート〉

吸気ポートと排気ポートもこのようにすすで真っ黒。こんなに汚れているんですね~。
地味な作業ですが、根気よく表面を磨きながらバリを取れば、ぴっかぴかな状態になります。見るからにも空気がスムーズに流れそうな気がしますね。

この中古エンジンは6万キロ、toshiのエンジンは9万キロ。ってことは、toshiの壊れたエンジンはもっと汚れていたのでしょうね・・。
toshi曰く「ワコーズの燃料添加剤とかさー、たまには入れた方がいいのかもね」。

〈バルブ・カムシャフト〉

バルブ・カムシャフトです。
まずヘッドからバルブ関係・ロッカーアーム・カムをはずしてバラバラに。
面倒くさそう・・。

バルブのシャフト部分が通る「ステムシール」も新品に替えます。これもある意味消耗品と考えた方がいいですね。これが古くなってくるとオイル下がりの原因になります。

バルブの写真、磨く前と磨いたあとです。
効果のほどはわかりませんが、まあ悪くなることはないでしょう。
こんな機会もありませんから、できる限りの手間はかけたいですね。気分だけの問題かもしれませんが、それでもピカピカにして気分がいい方がいい、に決まってますよね。

〈ヘッド組み上げ〉

さあ、いよいよヘッドを組み上げていきます。
登場したのは戸田の強化バルブスプリング。バネレートがノーマルより上がっています。TYPE-R用ですが、戸田に問い合わせると問題ないとか。全長も、Si-VTECよりコンマ数ミリ長いようなのですが、これはかえって年月劣化によってへたることを考えると、好都合のようです。
ノーマルバルブスプリングと見た目には違いがわかりませんねー。

バルブとバルブスプリングを組み上げたところ。このバルブスプリングの上に付いているでかいワッシャーのようなものが割れたのが、今回のブローの原因です。

〈シリンダー・ピストン〉

今度はシリンダーブロックです。シリンダーも、このように真っ黒、ピストンもギトギト。若干のオイル上がりを起こしていたのではないか、というtoshiの話。

ピストンは新品のTYPE-R用です。真ん中がSi-VTECピストンより盛り上がっているので、これだけでも若干の圧縮比アップになるようです。
シリンダー内部もきれいに磨いて装着です。
もうここまでくれば、まるで新品のエンジンのようですねー。

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〈仕上げ〉

大詰めです。無限のガスケットはノーマル0.7mmに対して0.39mm厚。半分近いですね。先のTYPE-Rピストンと合わせて、けっこうな圧縮比アップになっているのではないでしょうか。

エンジンを組み上げて、最後にタイミングベルトをかけます。戸田のタイベルは写真の通り赤です。toshi曰く「いや~カッコイイんだってー!」でもカバー付けると見えなくなっちゃうんだよね・・。
これで車に積めば完了です!

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出来上がったエンジンです。ホントこれは中古には見えませんねー。
ビールケースの上にエンジン載せて車の下に持って行き、車を下げてエンジンを搭載します。
まあ、ビールケースってのがtoshiらしいです(笑)。
これで修理完了、復活です!さて、今度はいつまでもつかなぁー・・。

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〈おまけ〉

ここ3年くらい「調子悪いなぁー」と言いながらも放っておいたミッションも、この機会にOHしたようです。

んで、ばらしてみるとなんと・・シンクロの横に、金属の輪のようなものがはさまっているんですが、ごれがブチ切れていて変形。ミッションケース底に付いているマグネットには、鉄粉がびっしり。こりゃ調子悪いハズだよね・・。

〈ブリーフインプレッション〉

TYPE-Rのカムでハイカムになり、無限のガスケットとTYPE-Rピストンで圧縮比の上がったSi-VTEC。さらにエンジン内部はぴかぴかに磨かれミッションもオーバーホール。いったいどれほどのものなのか・・。

復活したtoshiのDB8はどんな具合かというと「ちょっと全開にしてみたけど、ひと言で言えばTYPE-Rみたい!」とのこと。顕著なのは3・4速で踏めば踏んだだけパワーが出てくるそうです。レスポンスと中間トルクにかなり効果が見受けられるようですよ。